警鐘事例  
 
  事例
 No.035
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 手術(インフォームドコンセント)
 
 
病院から報告された事故の概要
  患者の強い希望により、巨大大腸癌に対して内視鏡的切除術(EMR)施行。EMRは成功したが、第3病日に発熱、腹痛出現。炎症所見が強かったため、開腹にて追加腸切除施行。EMRの限界であり、開腹手術を勧めていたが、緊急開腹を前提としたEMRであった。ある意味、予定手術とも考えられる。術後経過良好にて退院。
 
     
要因
 

患者希望。

 
     
病院で実施した改善策
 

開腹手術前に必要な検査をある程度行っておく必要性がある。

 
     
評価委員会からのコメント
  患者は専門的な知識や治療によるリスクを充分理解しないまま、治療方法を選ぶ場合があります。今回のようにいくら患者の希望であっても、その危険性を医師から十分説明し、患者にとって最も適した治療法を選択できるように勧めることも医師の役割です。開腹手術は予定通りと言うのであれば最初からそうすべきだったのではないでしょうか。患者が希望したことが事故の要因とはいえません。インフォームドコンセントについてその真の意味を見直すべき事例であるといえます。  
 
 

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